Gynecology
婦人科

思春期相談

18歳になっても生理が始まらない状態を、原発性無月経といいます。
原因は様々で、ホルモンの異常であることもあれば先天的な異常(染色体異常、膣や子宮がないなど)であることもあります。
初回の月経開始後は月経が周期的でないなど安定しないことが多いですが、長期的な無月経については精査が必要な場合もあります。また、学業に支障をきたすような月経痛や月経量が多いなどもご相談いただければと思います。

性病検査・おりもの検査

陰部がかゆい、陰部が痛い、おりものが多い、おりものの色がおかしいといった症状がある場合、パートナーが性病を指摘された場合など、検査が必要です。
クラミジア、淋菌、カンジダ、細菌性膣炎、トリコモナスなどの検査はおりもの検査です。梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIVの検査は血液検査です。
また、外陰部ヘルペスを繰り返している方は治療薬を予防的に内服することで、再発の予防をすることが可能です。

月経異常

月経に伴う悩みはそれぞれです。月経痛、月経量が多い、月経不順、むくみ、ニキビ、イライラなど。
治療には、サプリメント、鎮痛剤、ピル、黄体ホルモン製剤、ホルモン放出材付IUD(ミレーナ)などがありますが、年齢や症状に合わせて治療法も違います。

子宮筋腫

子宮筋腫は成人女性の4人に1人には見られると言われるほど頻度の高い疾患で、そのまま様子を見てよいものから手術が必要なものまで様々です。
それを判断し、経過観察で良いものは定期的に診察に通っていただき、過多月経などの症状を伴う子宮筋腫であれば、内服薬、注射などによる治療も可能です。
手術が必要と判断した場合はご希望の病院へご紹介させていただきます。

卵巣腫瘍

卵巣腫瘍は症状を伴わない事が多くあります。検診などで骨盤内腫瘤が見つかった場合は受診が必要です。
精密検査や手術が必要と判断した場合は適切な医療機関をご紹介させていただきます。

更年期障害治療

更年期とは、閉経を迎える前後の期間を指します。この時期、卵巣機能が低下し、体に変調が起こります。

主な症状

  • 顔面紅潮
  • 発汗
  • 動悸、息切れ
  • 不眠

など、その時期にかかる環境ストレスと連動して、様々な症状が出ます。更年期は、女性として体の自己メンテナンスをする大切な時期です。
1人で悩まずに、受診しましょう。

避妊相談

子宮内避妊具:IUD
  • IUD、2年タイプ(自費のみ 35,000円
  • ホルモン放出剤付きIUD、5年タイプ
    (自費価格:55,000円 ⇔ 月経困難症の場合は保険適応で3割負担となり減額されます。)

一度挿入すると約2〜5年間、避妊効果が持続し、避妊の効果は約99%以上(5年タイプ)と言われています。
産後の授乳期の女性などピルの使用を控えたほうがよい方にはIUDのほうが適しています。
挿入適正時期は月経開始日より4日より7日以内です。医師の問診、超音波検査にて子宮・卵巣の状態を診察の上、挿入して問題ないと確認がとれれば当日の挿入が可能です。 より安心して使用するために子宮頚部細胞診・子宮体部細胞診・クラミジア/淋菌PCR・腟分泌物培養などの事前の検査をおすすめしています。未経産の方や頸管が狭い方は挿入時の痛みがでやすいですが、月経直後ですと比較的少ないです。挿入後しばらくして位置がずれていたり、脱落することが稀にあるので、定期診察が必要です。

緊急避妊(アフターピル) ※保険適応外

  • ヤッペ法 4,950円
    避妊に失敗した時などに行う、緊急避難的避妊法で、中用量ピルを性交後72時間以内に1回目を内服、その12時間後に2回目を内服します。個人差はありますが、副作用として吐き気、頭痛などが起こることもあります。
  • ノルレボ錠 15,400円
  • レボノルゲストレル錠 11,000円
    性交後72時間以内に1回内服します。ヤッペ法に比べて緊急避妊の効果が高く、副作用はほとんどありません。

低用量ピル

保険適応外 2,400円/1シート

当院ではファボワール、トリキュラーを院内処方で置いています。それ以外は院外処方箋をお出しします。

ピル使用の目的

  • 避妊目的
  • PMS
  • 月経周期を安定させるため
保険適応

それぞれ症状に応じたピルを提案します。
また、1年毎に頸がん検診、採血、性病検査を行い、安全にピルを内服していただけるように努めています。

ピル使用の目的

  • 月経困難症
  • 子宮内膜症の治療

人により、飲み始めの時期に吐き気や頭痛を伴うこともあります。
ピルの種類を変えると症状がなくなることもありますので、ご相談ください。

ブライダルチェック

当院では性病検査(おりもの検査:クラミジア、淋菌、カンジダ、細菌性膣炎、トリコモナスなど、血液検査:梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV)、予防可能なウイルス抗体検査(ムンプス、麻疹、水痘帯状ヘルペス)、トキソプラズマ抗体検査が可能です。
以上をすべて実施した場合の費用は21,000円です。
また追加の自費検査で子宮頸がん検査、エコー検査もできます。それらは何らかの症状がある時は保険適応できる場合もあります。

子宮頸がん検査、HPV検査

子宮頸がんは若年者で多いがんであり、早期発見、早期治療が大切です。
性行為経験のある女性は必ず子宮頸がん検診を受けましょう。(HPVワクチンを接種している方でも検診は必要です。)
当院では尼崎市の自治体癌検診を利用できます。他市にお住まいの方で検査をご希望の方は、一度お問い合わせください。検診で異常が出た場合のHPV検査も実施しております。
精密検査(コルポスコピー検査)が必要と判断した場合は、神田マタニティクリニック分院で行うか、地域の中核病院へご紹介させていただきます。

子宮頚がんワクチン接種

当院ではHPV(ヒトパピローマ)ワクチンとして、シルガード(9価)の接種をしています。
2023年4月から9価のHPVワクチンであるシルガードが定期接種(公費接種)となり、小学6年~高校1年までの女子は無料でうけられます。
また、1997年4月2日~2006年4月1日生まれの女性は2025年3月までHPVワクチンを無料で受けられます(キャッチアップ接種)。
当院では、尼崎市の公費接種を行っています。他市にお住まいの方で接種をご希望の方は、一度お問い合わせください。
HPVワクチンに関しては副反応などの心配もあるかと思います。不明な点や心配な点に関してお気軽に質問してください。
また接種後の副反応を疑うような症状に関しても、必要な医療機関を紹介するなど対応しております。

子宮体がん検査

閉経後に出血があった場合は受けましょう。
検診で異常が出た場合は、精密検査が必要ですので適切な医療機関をご紹介させていただきます。

人工妊娠中絶術

手術の場合<日帰りの人工妊娠中絶手術>
  • 分娩の経験のある方 128,000円(税込)
  • 分娩の経験のない方 148,000円(税込)
    (妊娠9週まで、10~11週は2万円増加)
薬による処置の場合<人工中絶薬>
  • 分娩の経験のある方 140,000円(税込)
  • 分娩の経験のない方 180,000円(税込)
    (妊娠8週までが対象)

当院の考え方

当院では手術室を完備し、4名の母体保護法指定医が在籍しております。看護師と医師が常駐しており、日帰り入院後に体調がすぐれない場合でも24時間受診可能で安全に努めています。薬による中絶も選択できますが、手術と同じく当院での通院と入院(9割の方は日帰り)が必要になります。その場合、手術操作は行なわず麻酔をしないために陣痛の痛みを我慢しないといけなくなります。
子宮口が開きやすいかどうかで痛みは変わります。経産婦様の痛みは軽度ですが、初産婦様の場合は相当な痛みを伴いますので、痛みを避けたい方には硬膜麻酔(有料)も提供しています。詳しくは受診の上、お問い合わせください。